「第29回WBSC U18ベースボールワールドカップ」(30日開幕、韓国・機張)に出場する高校日本代表が28日、成田空港から大会の舞台へと旅立った。

 出国前には選手らが思いの丈を口にした。今夏の甲子園大会を沸かせた準V右腕の奥川恭伸投手(3年=星稜)は疲労を考慮し、いまだノースロー調整ながら「疲れも取れてきて不安もない。(去年の)悔しい思い出を今大会で晴らしたい」と意気込んだ。

 26日の大学日本代表との壮行試合で、右手中指に血マメができて投球練習を控えている最速163キロ右腕・佐々木朗希投手(3年=大船渡)も「(不安は)ないです」と力強く語った。到着地の韓国・釜山までは2時間20分ほどのフライトで、出発前には「移動時間がかかるので、体調をしっかり整えたい。寝たり、音楽を聴いてリラックスしたい」。

 佐々木は自身のプライベートな話題について多くを語ってこなかったが、本紙が好きな音楽について尋ねると「日本の音楽をいろいろと聴きますね」。なおも詳細について問うと、しばし考えを巡らせた後に「うーん…。好きなアーティストというよりは、曲単位で聴くことが多いですかね。ただ、あいみょんは、よく聴きます」と明かした。

 あいみょんは昨年の紅白歌合戦にも出場した女性シンガー・ソングライター。若者に絶大な人気を誇っていることもあり「リラックスできる? そうですね」と佐々木の精神安定剤としても一役買っているようだ。

 機内では、あいみょんの曲を聴いて「甘い夢を見ながら」ぐっすりと眠れたことだろう。