【アリゾナ州グッドイヤー発】レッズの秋山翔吾外野手(31)は野手組集合日の17日(日本時間18日)にキャンプ施設で身体検査などを受けた後、他の野手陣がフリー打撃を行っているフィールドで球拾いや外野ノックを受け、汗を流した。

「メディカルチェックとかで立て込んだ。何もしないでいきなり打つってのはできないと思った」という秋山はフリー打撃を封印。その後、室内ケージに移動し、ティー打撃に励んだ。途中、巡回していたアラン・ジンター打撃コーチが姿を見せると、じっくりと意見交換した。

 1999年に西武でプレーした経験を持つジンター・コーチは秋山について「シャープで美しいスイングというのが第一印象。スイングの軌道についてどう考えているのかなど、お互いの考えを示し合った」と語った。西武では1番・中堅で出場することが多かった秋山の起用法については「彼の能力、技術からしてチームにあらゆる可能性をもたらしてくれるだろう」と期待を寄せた。

 一方、秋山も「チームにとって適材適所もあるし、必要か必要じゃないか、厳しく区別される世界なので、自分の理想はない。負けたくない思いはもちろんあるが、使いたいと思わせられるかどうか。自分の我とか欲というよりは、そう思わせるためにどれだけできるか」と定位置を奪う強い姿勢を見せた。

 レッズの野手陣は18日(同19日)にキャンプイン。背番号4が初日から躍動する。