パ・リーグを連覇した西武は、クライマックスシリーズ(CS)ファイナルステージ第4戦(13日、メットライフ)に3―9と惨敗。昨年と同じソフトバンク相手に、本拠地4連敗という屈辱的“逆スイープ”で2年連続の下剋上を許した。

 シーズン756得点の強力打線は今シリーズ、わずか13得点とふるわず、ソフトバンクバッテリーにことごとく、その長所を消された。

 一方、防御率がリーグワーストの4・35と泣きどころである投手陣は、この短期決戦でも4戦32失点(自責29)、防御率7・25と試合をつくれず、短期決戦巧者のソフトバンクから主導権を奪えなかった。

 試合後、辻監督は「非常に残念。でも(相手は)強かったな。レギュラーシーズン25試合戦って、これだけ(打線が)強力だった時期はなかったと思う。ピッチャーも一生懸命投げたんだけど、これだけ打たれると相当調子がよかったのか、技術がよかったのか…まあ、その両方だろうけど、つながりのある打線にやられました」と勝者をたたえた。

 その上で、昨年のファイナルステージと合わせてソフトバンク相手に計1勝8敗と、全くふるわない短期決戦でのもろさについて「ウチはこういう戦い方しかできないということでしょう。やはりしっかりとした勝ちの方程式が2枚(増田、平井)いても、その前のピッチャーが豊富にいなければ、先発ピッチャーももっと全力でとできるかもしれないけど、それは戦う上で当たり前のこと。誰が故障した、ケガしたという中で戦うのがチーム力。ソフトバンクは故障者がたくさん出た中で、この時期に強い力を発揮した。ウチはウチのある力を精一杯発揮した」と戦力層の差に言及した。