リョーマ打法でリョーマに打ち勝つ! 広島・野間峻祥外野手(26)がマツダスタジアムで取材に応じ、今オフ改造中の新打撃フォームの狙いを披露。来季の目標に今季の10倍となる「20本塁打」を掲げた。

 野間は5年目の今季、123試合に出場して打率2割4分8厘、2本塁打、16打点。“ポスト丸”の一角と期待されて開幕オーダーにも名を連ねたが緒方前監督による“体罰騒動”も影を落とし、中盤以降は失速してシーズンを終えた。

 課題の打撃では重心が前方に突っ込む悪癖を修正するため、体の上下を逆に回転させるツイスト打法などにも取り組んだが「目先の結果を求めて縮こまって、空回りしてどつぼにはまっていた」。今オフは「後ろに乗っかるイメージをつけやすい」と秋季キャンプからバットを寝かせた状態から始動する新フォームに取り組んでいる。

 参考にしているのはイチロー氏や後輩の西川龍馬内野手(25)、西武・秋山ら。今季ブレークした西川は細身の体で16本塁打をかっ飛ばした。野間のテーマも長打力の向上。「東洋さん(朝山打撃コーチ)には『20発ぐらいは』と言われています。練習では飛距離も出だしていい感じで振れている。自分としても年間通して普通にやれば、それぐらい打てる力強さを求めてやりたい」とアーチ量産をもくろんでいる。

 佐々岡新監督が来季の打線に求めるキーワードも長打力。鈴木、西川、長野ら実力者がひしめく外野にパワーアップした野間が殴り込みをかける。