8年ぶりに球界復帰したソフトバンクの城島健司球団会長付特別アドバイザー(43)が9日、宮崎春季キャンプをひと足先に打ち上げた。初日から動き回り、宿舎では主力選手らと毎晩会食するなど存在感を発揮。そんな城島氏で気になるのは、今後の活動内容だ。

「契約なので、10日間やり切りました」。1月31日の宮崎入り以来、キャンプの話題を独り占めした城島氏。早朝から打撃投手を務め、コーチやフロントとの意見交換など精力的な動きを本人は「何でも屋」「パシリ」と表現した。

 10日間を終え「もう明日から釣りのロケ(九州ローカルの冠番組)が入ってるんです。釣りのファンも待っているんですよ」と本業(本人公言)に戻る。今後はどう野球人として活動していくのか。

「教えないですよ。だって、皆さん、教えたら来るじゃないですか」。そうけむに巻いたが、実際のところ来月以降の業務スケジュールは決定していない。ただ、複数のフロント関係者によれば「球団会長付特別アドバイザー」として、適材適所ともいうべき任務が想定されている。そのため活動日程を確定できない裏事情がある。

 三笠GMは「今後は基本的にこちらがリクエストした内容ベースで来てもらう。ホームゲームが多くなると思うけど、球場に来てもらったりね。フロント、現場かかわらず、いろんなアドバイスをやってもらうわけだから、フロントの活動をやってもらうこともある」と明言した。

 球団幹部の一人は「日程と都合が合えば、メジャーキャンプに行くことも検討中という段階。毎年慣例となっている韓国などへの視察派遣も考えられる」と具体的な活動プランを挙げた。

 選手としてメジャーの第一線で活躍した城島氏の強みを発揮する活動も、今年中に実現する可能性がある。別の球団幹部は「マリナーズ時代の仲間がメジャー球団の要職に就いていたり、横のつながりもあると思う。それを生かすことは球団にとっても有益。メジャーのウインターミーティングへの派遣も想定される」。また「例えばだが、獲得を目指している外国人選手の最終チェックでスカウトと帯同するような動きも考えられる」と可能性は広がる。

 早ければ今春にも、球団業務として海外出張の可能性もありそうだ。