プロ野球は9日、新型コロナウイルスの感染拡大を受けて、20日に予定されていたセ、パ両リーグの公式戦の開幕延期を決めた。この日行われたJリーグと連携した「新型コロナウイルス対策連絡会議」で専門家チームから開幕延期の助言を受け、臨時の12球団代表者会議で決定した。

 先月26日に開いた臨時の12球団代表者会議で、オープン戦の残り全試合を無観客で実施することを決めたが、あくまで公式戦については予定通りの実施に強い意欲を見せていた。3日には日本野球機構(NPB)とJリーグが異例のタッグを組んで「新型コロナウイルス対策連絡会議」を発足させ、情報の共有などを進める態勢をつくった。これも、あくまで「どうすれば実施できるか」を話し合うことが最大の目的だった。

 しかし、この日行われた2回目の会議での内容を受け、プロ野球は無念の決断に至った。開幕の延期は2011年に東日本大震災の影響で3月25日から4月12日に変更されて以来となる。