日本ハムの斎藤佑樹投手(31)が20日、DeNAとの練習試合(横須賀)に6回から救援登板し、2回を投げて無失点だった。

“横須賀の悪夢”を断ち切る投球だった。6回、先頭打者・宮本に四球を与えると、続くデラロサの打席で二盗、内野ゴロの間に進塁を許し一死三塁としたが、その後は全球変化球で打者を翻弄。後続を2人で断ち切って無失点とした。7回にも先頭打者に四球を与えると、安打や四球などで一死満塁と再びピンチに。それでも、代打で登場した関根を132キロの直球で併殺打に打ち取り、なんとか危機を脱出した。

 前回登板(12日=横須賀)では同じくDeNAを相手に1/3回7失点、被安打1の5四球と辛酸をなめたが、この日の登板で悪い流れを断ち切ることに成功した。

 それでも、本人は物足りなさげな様子。「(抑えたのは)なんとかってて感じ。直球が前回も良くなかったので、変化球でどうにかしないといけない。(今回は)変化球は良かった」と斎藤。「フォームのバランスをもう一度見直さないといけない。毎日投げ込んでいくしかないです」と語れば、荒木二軍監督も「(前回と)そんなには変わってない。本人も分かっていると思うし、まだコメントする段階ではないかな…」と厳しく評価した。

 次回登板は26日の西武戦(鎌ケ谷)を予定。一軍昇格に向け、完璧なフォームへの調整が急がれるところだ。