西武の新選手会長・森友哉捕手(24)が“新感覚”の同一カード6連戦に泰然自若の構えを見せている。

 開幕2日前の17日、西武は本拠地・メットライフドームで約2時間半の全体練習を行った。終了後、昨年のリーグMVPで今季から選手会長に就任した森が「ようやく始まるなという感じです。だいぶ不安があったんですが、(練習試合では)何とか(安打を)3本出せたりとか、最後も1本出せたので、あとは始まってしっかり結果を出すだけ。守る方では去年から言っているように最少失点で勝ちたい。(チーム)防御率も高いんでそれを減らして、打ち勝つよりも守り勝ちたい」と3連覇を目指すシーズンの抱負を語った。

 また森は具体的な数字目標を「打撃は3割。まずはしっかり3割をキープしたい。守る方は防御率3点台は行きたい」とし3割、3点台の“攻守ダブル3”を目指すことも宣言した。

 しかし、森が主戦捕手となってからのこの2年間、チームはリーグ連覇こそ果たしているものの、そのチーム防御率は4・24、4・35といずれもリーグワーストに低迷している。そこからどう投手力を向上させていくかの具体的な言及はまだない。

 森は開幕2カード目、23日のソフトバンク戦(メットライフ)から9週連続で続く同一カード6連戦についても「嫌ですね。6連戦となると、何をどう生かしていいのか分からないですし、本当にやってみないと分からない」と言及。短期決戦にも似た変則カードの戦い方に頭脳派とは対極にいる“感覚派捕手”としての戸惑いを素直に告白した。

 ここ2年間のCSファイナルステージでトータル1勝8敗と惨敗しているソフトバンク・甲斐との捕手対決にエサまきや6連戦用の変則リードなどの小細工をするよりも、その日その時に感じたナチュラル・フィーリングを大事にリードを組み立てる自然体の森なのだ。