開幕早々、まさかのアクシデント発生だ。巨人・小林誠司捕手(31)が23日、左尺骨骨折で選手登録を抹消された。骨がつくまで3~4週間かかる見込みだ。

 小林は21日の阪神戦で左前腕に死球を受け途中交代。原辰徳監督(61)も試合後「すごく腫れていたんだよね」と心配顔だった。当時はチームドクターの診断で異常なしと診断され、病院には行かなかったという。

 ところが、23日の練習後、報道陣に防球ネット越しに応対した指揮官は「あれだけ痛みに強い男が『痛い』と言っているので、今日もそれが残っているということでレントゲンを撮ったら骨折…少々時間がかかる」と明かした。原監督によれば「パキッとはいっていない」そうで、亀裂骨折の模様。しかし、正捕手定着に並々ならぬ意欲を燃やしていた今季だっただけに、小林にとっては悔やみきれない負傷となった。

 小林の代わりには3年目の岸田行倫捕手(23)が一軍に合流したが、当面はベテラン・炭谷銀仁朗捕手(32)と、強打の捕手として期待がかかる、大城卓三捕手(27)が扇の要を務めることになる。開幕ダッシュを決めたい巨人にとっては痛い離脱となった。