広島・佐々岡監督が守護神交代の決断を下した。前夜のヤクルト戦(神宮)で村上にサヨナラ満塁アーチを浴びたスコットが3日、登録抹消。この日の本拠地開幕となる阪神戦が雨天中止となった指揮官は「開幕からの内容、結果を見て。技術的にもそうだし、今の状態では精神的にもきついだろうなと。一回しっかりと調整して自信を持って投げられるようになればいい」と理由を説明した。

 開幕からわずか4カードと異例の〝早期交代〟となったが完全に見切りを付けたわけではない。開幕までの実戦では能力の高さを見せてきただけに「抑えとして始まったシーズンなので、しっかりしたところで投げられるようになって戻ってきてほしい」と傷心の助っ人右腕の復調に期待を寄せた。

 肝心の代役については〝日替わりストッパー〟となる。新守護神について佐々岡監督は「その日その日で変わってくる。固定はできないと思うが、今いるメンバーでやっていくしかない」とキッパリ。開幕から勝ちパターンを務める菊池保やフランスアを中心に投手の状態や相手との相性を見て、最終回のマウンドに送り出すという。

 シーズン序盤でいきなり中継ぎ陣にメスを入れることになった広島。指揮官が掲げる〝一体感〟で非常事態を乗り切るつもりだ。