巨人の岡本和真内野手(24)が30日のDeNA戦(東京ドーム)で1―4の9回二死走者なしからセ・リーグの本塁打争いを独走する特大の13号ソロを放った。

 打った瞬間にそれと分かる完璧な一打だった。前日から抑えに回った三嶋が投じた外角低めの142キロのスライダーを一閃すると、打球は左中間席の上にある女優・吉永小百合の顔写真が載った「JR東日本 大人の休日倶楽部」の看板を直撃した。

 この看板への直撃弾には100万円分の商品券が贈られるが、岡本はそれまでの4打席でいずれも走者を置いた場面で安打が出ず、チームも2―4で敗れたとあって「最後のホームランは打てたけど負けたのが悔しい。チャンスで打っていたら勝っていたかもしれないし、悔しいですね」と笑顔はなかった。

 ただ、原監督は「(岡本の本塁打が)もうちょっと早いとね。今日はクリーンアップがもうひとつ機能しなかったというところはあるでしょう」としながらも「最後に、ああいう場面であっても1本出るというのは非常にまた明日につながるというところですね」と31日からの広島戦(東京ドーム)での岡本の奮起に期待を寄せていた。