思わず〝新語〟も飛び出す快勝劇だ。巨人は20日のDeNA戦(横浜)で5―0の勝利し、連敗を3でストップさせた。

 投のヒーローが6回2安打、無失点の快投を演じた畠なら、打つ方では1―0の4回に16号2ラン、6回に17号ソロをかっ飛ばした丸だ。中押し、ダメ押しとなる2打席連続弾に、試合後の原監督もすこぶる上機嫌。報道陣から「効果的な2発だった」と質問を向けられると「効果的どころじゃないでしょ」と制し「何かほかの言葉で形容したいぐらい」と〝黙考タイム〟に入った。殊勲の男の活躍をどう表現すればいいのか…。しばしの沈黙の後、導き出されたのはユーモアあふれる原監督らしいものだった。

「値万金くらいだな! 2発だから」

 高い価値のあることを意味する「値千金」どころでは物足りない。丸の2連発は、単位を上乗せしてしまうほど価値のあるものだったということだ。

〝値万金男〟の丸は「いやな流れの試合が何試合か続いていたので、しっかりと歯止めを利かせることができて良かったと思います。また明日が大事になると思うので、今日の勝ち方はまた忘れて、フラットな気持ちで試合に入れたらなと思います」と、早くも次戦に向けて切り替えた。

 21日からは再び本拠地・東京ドームに戻り、広島との3連戦。悪い流れを断ち、ノリノリで9連戦最後のカードに臨む。