歌手の氷川きよし(42)が2日、東京・中野サンプラザでコンサートツアーの東京公演を開催した。

 22歳だった2000年2月2日にファーストシングルをリリースしたため、この日はデビュー記念日だ。20年の間にスタッフの入れ替わりも少なくなかったといい「周りは変わる。芸能界は特にそう。(タレントは)商品だから。波もある。ダメな時(周囲は)サーッと引く」。

 苦しい時もあったそうで「自分のことを知らない国へ」逃げ出したい時もあったという。米ロサンゼルスに行った時も「氷川きよしさんですよね?」と声をかけられ「何で知っているんですか?」と驚いたそうだ。

 それでも折れることなく第一線で活躍し続けており「良かった、辞めなくて」と胸中を吐露した。

 この日の公演では35枚目のシングル「母」(4日リリース)を初披露。自身の母親との思い出として、04年のシングル「きよしのドドンパ」をリリースした時「母が死にかけて。『ドドンパ』って言っている場合じゃない」と危うかったという。「父がいたから助かった」と父親の救急搬送要請で一命を取りとめたと明かした。

 21年目については「1回ゼロに戻して。『キー』として」と新愛称とともに、初心に戻って活動にまい進するつもりだ。