「第74回毎日映画コンクール」が13日、神奈川・川崎市内で行われ、映画「半世界」の池脇千鶴(38)が女優助演賞を受賞した。

 池脇は「20年以上前に新人賞を頂き、6年前にも助演賞を頂いた。前回、同じところに呼んでもらえて賞を頂けるのが奇跡に近いと言ったが、また奇跡に近いことが起きて、とてもうれしい。まだ負けていられない。頑張りたいと励みになる。今回は出番こそ、そんなになかったが、選んでいただいてうれしい。別の映画祭で賞を頂いたが、そろそろ実家の床が抜けないか心配」と、ユーモアを交えてあいさつした。

 今回は15歳の思春期の息子の母という役どころだった。「母親役は何度か務めたが、15歳の子の親はさすがに初めて。経験がなかったが、監督に『どっしり構えて、ゆっくりしゃべっていいよ』と演出してもらった。阪本順治監督も私も大阪出身なので、現場ではつい引っ張られて大阪弁でしゃべってしまう」と、撮影時のエピソードを明かした。