マッキーショックで芸能界も大揺れだ。中でも最も甚大な“被害”を被ったのは、元SMAPの木村拓哉(47)だろう。先月発売のソロデビューアルバム「Go with the Flow」に収録されている「UNIQUE」は、槇原敬之容疑者(50)が作詞作曲編曲し、提供した作品だからだ。木村は完全復活を期して臨んだ2020年だが、とことんツイていない!?

 槇原容疑者の逮捕を受けて、関係各所は右往左往している。

 同容疑者が制作した「超えろ。」を社歌に採用している関西テレビは「宣伝PRなどでの使用を当面、見合わせるつもりでございます」とコメントした。

 日本テレビは、音楽番組「バズリズム02」に槇原容疑者が出演予定だったが、出演部分の映像を放送しないことを決定。同容疑者が手掛けた、情報番組「ヒルナンデス!」のテーマ曲も「14日の放送では差し替え、今後の対応は検討する」とした。

 テレビ朝日は槇原容疑者が作詞作曲した「じゅん散歩」のテーマ曲について「差し替えを検討している」とした。14日の放送ではザ・ビートルズの楽曲「ヒア・カムズ・ザ・サン」(カバー・バージョン)を使用した。またNHKは、槇原容疑者が出演していたBS4Kの音楽番組「名曲アルバム『おぼろ月夜』」を今月と来月に再放送する予定だったが、差し替える。

 どこもまさかの逮捕に苦しめられているが、誰よりも“泣きっ面にハチ”なのは木村だろう。

 現在、初ソロアルバムを引っ提げたツアーの真っ最中で、19~20日には大阪城ホールでのライブが控えている。

「もともとはSMAPの『世界に一つだけの花』を手掛けた槇原容疑者に木村が『バースデーソングを作ってくれないか』と依頼して、『UNIQUE』ができた。8~11日の東京公演でもこの曲を歌っていたが、さすがにこうなった以上、大阪公演では歌えないだろう」とは音楽関係者。

 木村のアルバムには槇原容疑者だけではなく、B’zの稲葉浩志ら、さまざまな大物アーティストが楽曲提供している。それだけ木村もソロデビューにかけており、ジャニーズ事務所もバックアップしてきたのだが、さっそく槇原容疑者のせいでミソが付いた形だ。

「4年前のSMAP解散騒動ですっかりダークなイメージとなったキムタクだが、今年こそイメージチェンジして、過去の栄光を取り戻す予定だった。だからこそソロデビューにドラマ、映画と獅子奮迅の活躍をしてきたが、槇原容疑者に出鼻をくじかれた感は否めない。さすがにソロアルバムが回収となることはないと思うが…」(芸能関係者)

 本紙は先日、木村は嵐の二宮和也の結婚の相談に乗り、後押ししたとして嵐ファンから怒りを買っていることを伝えたばかり。完全にトバッチリと言えるが、それに続いて槇原容疑者に足を引っ張られるとは、天もキムタクを見放したか!?

 一方、テレビ局などが混乱状態の中、胸をなで下ろす関係者も。

「実は10年ほど前、ある大物海外アーティストのトリビュートアルバムを制作しました。当初、総プロデュース、そして代表曲のカバーを槇原が務める予定だったのですが、他の人の収録が終わった後、ギリギリのタイミングで槇原が参加しないことになった。当時、『槇原がまたクスリに手を出しているから、ヤバイ』という情報が入り、急きょ取りやめたのです。今となってはナイスジャッジでした」とレコード会社関係者。

 もう何年も前からクスリ疑惑があったにもかかわらず、仕事は絶えなかった槇原容疑者。リスク回避をせず、信じて起用したところは軒並み被害を受けているようだ。