薬物事件は多くの人の気持ちを踏みにじる。

「新しい地図」の稲垣吾郎(46)が14日に大阪市内で取材に応じ、覚せい剤取締法違反(所持)などの疑いで逮捕された槇原敬之容疑者(本名・範之=50)について言及した。

 SMAP時代、槇原容疑者から提供された大ヒット曲「世界に一つだけの花」を歌っていた稲垣は、槇原容疑者の逮捕について「驚きましたし、ショックでしたね」と驚きを隠さず。更生への期待について聞かれると「僕としては見守るしかないですよね。非常にショックは受けましたけど」と悲しげに語った。

 同曲は2002年発売のSMAPのアルバム「SMAP 015/Drink!Smap!」に収録。翌年にシングルカットされ、草なぎ剛(45)主演のフジテレビ系ドラマ「僕の生きる道」の主題歌となり大ヒットした。16年1月にSMAPの解散が報じられた際は、グループ存続を願うファンの間でCD購買運動が起こり、同8月に正式に解散が発表されると運動は加速。発売から13年以上が過ぎた同年末にはついに、累計売り上げ枚数300万枚を突破した。

 さらに、20年以上続いたSMAPの人気レギュラー番組「SMAP×SMAP」(フジテレビ系)最終回では、メンバーで同曲を歌唱。この放送をもってグループ活動に終止符を打ったメンバーにとっても、ファンにとっても思い出深い曲となっている。

 芸能関係者は「稲垣さんは、SMAP時代を決して否定することなく、自分を作り上げてくれた大切な時間だったと明かしている。事務所を離れ、今は歌えなくなってしまったが、グループでの最後の仕事として歌った曲でもあり、その曲を提供してくれた槇原さんの逮捕がショックだったのは当然でしょう」と話す。

 稲垣やファンの思い出に泥を塗った槇原容疑者の罪は重い。