元人気プロ野球選手の清原和博氏(52)が1日、薬物依存などへの理解を深めるための普及啓発イベントに出席し、久しぶりに公の場に姿を見せた。だが、実はこの2日前、銀座で警察沙汰の騒ぎを起こしていたことが分かった。本紙は、その現場動画を独占入手。世間に衝撃を与えたあの覚醒剤事件から4年がたった清原氏に一体、何が起こったのか――。

 赤色灯がけたたましく光る警視庁のパトカーの後ろで、数人の警察官に囲まれる大柄な男。その様子を、さらに2人のマスクをした警官が遠巻きに見守っている。男は身ぶり手ぶりで警官たちに何かを訴えているようだ。声を荒らげたり、暴れるそぶりはないが、黒い上着が脱げかけているのか、破けているようにも見える。

 36秒のこの動画が撮影されたのは、先月28日午前0時40分ごろ、場所は東京・銀座。ずっと後ろ姿しか映らないこの大男こそ、清原氏だった。

 一夜明け、本紙は警視庁関係者から「今朝、清原さんが事情聴取されたらしいです。懲りずにこういうことがあると心配ですね」との情報をキャッチ。翌29日朝にはテレビ関係者から「清原が銀座で暴れて警察沙汰になったようです」と立て続けに情報が入ってきた。

 合成麻薬所持で逮捕、起訴された女優の沢尻エリカに先月6日、有罪判決が下り、その1週間後には人気シンガー・ソングライター槇原敬之容疑者が覚醒剤などを所持した2年前の容疑で逮捕された。しかも夜の繁華街は今、新型コロナウイルスの蔓延で、人出が減っている。そんなさなかに清原氏は一体何をやっているのか。

 テレビ関係者によれば「酔って暴れたようですが、逮捕はされていません。尿検査も受けましたが、薬物反応はなかったとのこと。警察署で酔いをさましたそうですよ」。警察筋からの情報も同様で「クスリではなく、泥酔していたようで…。これ以上でも以下でもないでしょうが、クスリをやってたと疑われても仕方ないほど、ヤバい感じですよね。警戒ですね」と警視庁関係者は眉をひそめる。真偽は不明ながら「(清原氏が)泥酔して、自分から110番通報したらしい」という情報も駆け巡った。

 清原氏は最近、PL学園の後輩の元プロ野球選手・片岡篤史氏のユーチューブチャンネルにたびたび出演。昨年12月に初登場したときの動画再生回数は114万回を超えた。その動画収録までに、これまで3度の職質にあい、糖尿の検査で採血したときの注射痕を疑われ、警察へ連行され尿検査を受けたりしていると本人は語っている。

 清原氏が覚醒剤所持で現行犯逮捕されたのは、4年前の2月2日。僧侶・鈴木泰堂氏との対談本「魂問答」で本人は、「いまも、2月2日が近づいてくると……、僕の心は不安定になります」と吐露している。

 また、逮捕の前々日に覚醒剤を購入、前日2月1日に使用した当時の心境についても「野球関係者は皆、お正月のような晴れがましい気持ちでキャンプを迎えているというのに、自分は……、いったいなにをしてるんだろう、そういう気持ちから、寂しさが募って……、そして、薬に逃げてしまったんだろうと思います」

 今年の2月2日も何とか乗り越えたようだが、そうした不安な気持ちを今、覚醒剤に代わって紛らわせてくれるのが酒なのだろうか。前出の警視庁関係者は「アルコール依存がありそうな感じですね」と心配するが、1日のイベントで本人いわく、飲むのは年に数回、酒量は減っているそうだ。一方では「つい最近も飲んでしまい反省している」と、2日前の警察沙汰を悔いたような発言も。

 ただ、本当に自ら警察を呼んだというのが事実なら、更生への道は着実に前進していると言えよう。2016年5月末の判決で懲役2年6月とともに付いた執行猶予は、今年6月に明ける。