約1億2000万円の申告漏れ、所得隠しを国税局から指摘され、昨年秋から芸能活動を自粛していたお笑いコンビ「チュートリアル」の徳井義実(45)の本格復帰が遠のいたという。

 徳井は今年3月、ローカルラジオ番組で復帰を宣言し、ラジオ出演こそ続けているが、かつてレギュラー出演していたテレビ番組の復帰にはいまだ至っていない。「ラジオ復帰も時期尚早だった。コロナ禍で、多くの国民が収入減となり、生活苦に陥っている状況で、国の支援、つまり国民がまじめに納めた税金の使い方が注目されている。そこに、巨額申告漏れをした徳井が復帰しても誰も許さない。バイクや高級腕時計、さらには豪華海外旅行などで、ン千万円も浪費し、都内に2億円近いマンションを現金一括購入ですからね」(テレビ関係者)

 そんな徳井に対し、唯一、救いの手を差し伸べていたのが日本テレビ。「当初、5月4日のゴールデンウイーク期間中に放送される徳井のレギュラー番組『しゃべくり007』と『人生が変わる1分間の深イイ話』の合体スペシャルに、徳井がサプライズゲストとして登場し、復帰する予定だったんです」(日テレ関係者)

 だが、この話は流れてしまった。きっかけは3月23日の日テレ・小杉善信社長の定例会見での発言だった。

「小杉社長は毎年夏の恒例番組『24時間テレビ』について『使命としてなんとしても放送する』と発言。その直後にテレビ局初のコロナ感染者が日テレから出てしまった。さらに『天才!志村どうぶつ園』の志村けんさんがコロナで急死。そんな状況から『24時間テレビ』の開催、放送をめぐって視聴者から『中止すべき』との抗議が殺到した。そこに税金逃れの徳井を自局の看板番組で復帰させようものなら、批判はさらに高まると判断されて復帰話はナシとなったわけです」(事情通)

 当の徳井はラジオ番組で「みんな、コロナの影響を受けたのは年明けてからやん。俺はもう去年の秋からやってるから。なんせ準備が早かった。コロナがはやる前から…」と自虐ネタで笑いに変えたが、本格復帰はいつになるやら。