元衆院議員の東国原英夫氏(62)が4日、フジテレビ系「バイキング」に出演。お笑いコンビ「ナインティナイン」岡村隆史(49)がニッポン放送「オールナイトニッポン」で「コロナが終息したら美人さんがお嬢(風俗嬢)やる」などと発言し、大炎上した騒動に言及した。

 東国原氏は「このコメント自体は言語道断です。本人も反省していると思います」とした上で、2つの問題点を挙げた。

 まず「これで岡村君が社会的な制裁を受ける。たとえばね、番組降板だとか謹慎だとかを受けるのであれば、国会議員の蓮舫議員が『大学をやめるのであれば高卒になる』と言った。数年前に杉田水脈という議員が『LGBTは生産性がない』とか、あるいは、この状況下で風俗店に行った国会議員もいましたね。彼らにも社会的な制裁は公人として、絶対に受けるべきだと僕は思います。準公人(=岡村)より公人(=議員)のほうが社会的な責任は重たいと思います」と、国会議員の失言こそ厳罰に処すべしと強調した。

 続けて「岡村君が言った生活困窮者が風俗に流れることが事実であれば、まず根本的な議論として、コロナで生活困窮者を出さないという政策だとか議論が必要だと思うんですよ。これは風俗に限らず、自殺だとかあるいは犯罪だとか、いま問題視されていますけど、こういう生活困窮者をできるだけなくさないという議論をすべきだと思います」と訴えた。

 岡村は4月30日深夜放送の同番組で謝罪。相方・矢部浩之(48)も同番組に緊急出演し公開説教。今回の失言だけでなく、年下女性への接し方にも言及し「そういう性格は根っこにある」と指摘。その原因となった過去のプライベートにも触れたが「もう、かわいそうさんじゃない。年も取ってお金も稼いでいる。もう変わらなきゃ」と諭した。

 東国原氏は「この発言がバッシングを受けて社会的な制裁に至るかについては疑問です」と謝罪後も騒動が収まらないことを危惧。その上で「この発言に関しては女性蔑視だとか、人権無視だとか言いますけど、本人が反省する余地があるんじゃないかと僕は思っています」とし「これは風俗嬢に対する人権問題でもあるんですよ。その根底の大きな課題があって、風俗業とか風営法とか一部の事業に国がどういう支援をするか。そこまで波及していかなければいけない問題。岡村君の発言はもちろん失言なんだけれども、大きな意味を含んでいる発言なんじゃないかなと思います」と持論を展開した。