医師で医療ジャーナリストの村中璃子氏が4日、自身のツイッターで検査数が増えない、と批判されるPCR検査の問題に言及。「PCRを流行状況の把握に対する万能薬と思っているのは日本くらいのもの」と投稿した。

 村中氏はさらに英国の「インペリアルカレッジの報告」を引用する形で「PCR検査を無症状の人にまでむやみに実施しても感染拡大効果が上がるわけではない。日本のように症状のある感染者に対するPCR検査の実施を通じ、濃厚接触者の発見と隔離や感染疑いの人の早期解放を行うことが有効と結論づけました」とした上で、同リポートについて「PCR検査教徒の人にも読んでもらいたい」と結んだ。

 PCR検査については感度が70パーセント程度と低く、偽陰性が30パーセント程度出てくるリスクがあり、精度を高めるためには複数回の検査が必要とされている。

 一方、コロナ感染を疑われる症状を抱えながら、なかなか検査まで行きつかない「PCR難民」と言われる患者が多く存在する。