タレントの紗栄子(33)が8日午後、インスタライブを行い、来週にも医療関係者を支援する団体「THINK THE DAY」を立ち上げると明かした。

 きっかけは昨年、関東を襲った台風15、19号だった。いてもたってもいられなくなり被災地入り。現状を確認したうえで個人の力でやれることの限界を悟り、都内で寄付を呼び掛けたところ、4トントラック15台分の物資が集まった。「一人でやるよりみんなの力の方がすごいと思った」という。

 この経験から「何か起きてから支援金を集めるのではなく、1日目から動けるように予防のための寄付をする団体を作りたい」と思い立った。今日どう生きていくかを考える団体として「THINK THE DAY」と名付け、先月ローンチ予定だった。

 ところが、折からのコロナ禍で計画は中断。紗栄子は「私たちは家にのほほんといて、命の危険にさらされる医療従事者の方々には感謝しかない。そうやって何週間か過ごした末、自分のやれることをやろうと思った。もともとは台風や地震の被害に動く団体だったけど、もう動かそうと思う」と明かした。

 災害用に準備していたHPを使い、コロナの医療従事者に対する支援にシフトチェンジする。当初のもくろみとはズレたが、目的を変更して緊急事態に対応する考えだ。

 具体的にはアパレルメーカーと協力し、チャリティーTシャツと布マスクをセット販売して、売り上げの全額でマスクや防護服を調達。必要とする医療機関に個別に配送する計画だ。

「もしかして自分でやってみて入手できて動けるかもしれない。これで大丈夫と思ったら皆さんにお知らせして動いてもらうかもしれない」と、台風の時と同様、まずは自らが動いてから判断し、それでダメならフォロワーの支援を仰ぐという。

 紗栄子はすでに出来上がっているTシャツのデザイン案を披露し「これで決定じゃないけど、来週あたりローンチできたらいいな。いろんな人が助けてくださり、本当に感謝している」と語った。

 誰にでもできることではないだけに、その優しさと並外れた行動力・実行力には、数えきれないほどの称賛の声が寄せられた。