思想家の内田樹氏(69)は15日、自身のツイッターで、安倍政権のコロナ「最悪のシナリオ」を予測した。

 内田氏は「日本人は『どうやって負け幅を最小化するか?』という後退戦の発想がとことん苦手です。イケイケどんどんの時はけっこう知恵も出るんですけれど、『被害の最少化』となると知恵が回らない。これは種族的な病だと思います。『失敗学』『敗北論』を子どものときから科学として学ぶ必要があるかも」と分析。

 また「僕を含めて全員の予測は『政府はこの感染症対策は“成功”したので、修正すべき瑕疵はどこにもない』という総括をするということでした。CDCも作らない(作っても厚労省の役人が天下りする非専門家の外郭団体にしかならない)、感染症病床もふやさない、医療資源の備蓄もしない」との見方も示した。

 その上で「経済復興が最優先で、そんな『無駄』をする余裕はないという論調がメディアでも支配的になって、第二波を迎える・・・というのが『最悪のシナリオ』ですが、今の政権はたぶんこの『最悪のシナリオ』を選択することになるでしょう」という厳しい未来を予想している。