やはり“コロナDV”なのか!? 日本人の妻(46)を叩いたとして暴行の疑いで逮捕されたタレントのボビー・オロゴン容疑者(54)が18日夜、釈放された。この事件の注目ポイントは夫婦仲だ。愛妻家で評判だった一方で、妻と5人の子供たちとは「別居中」と自身が明かしていた。最近は同居していたが、新型コロナウイルスによる外出自粛でストレスがたまり、妻に手をあげた可能性が浮上している。

 さいたま地検の勾留請求をさいたま地裁が退けたため、ボビー容疑者は18日夜、埼玉県警浦和署から釈放された。逮捕後の調べに容疑を否認。同県警は被疑者在宅のまま、任意で捜査を続ける。

 逮捕容疑は16日、さいたま市浦和区の自宅玄関で妻の頬を指で叩いた疑い。集まった50人以上の報道陣に同署員は午後9時45分ごろ、「間もなく出てきます」と説明。その時点では本人がひと言、話をすることになっていた。

 午後10時過ぎ、事務所関係者とともに出てきたボビー容疑者は約5秒間、頭を下げた。しかし本人は言葉を発しなかった。マスクを着けた事務所関係者が代わって「皆さま、本日はお騒がせして誠に申し訳ございませんでした。このたびは関係者の皆さまに、まずは妻に多大なるご迷惑をおかけし、誠に申し訳ございませんでした」と謝罪。さらに事務所関係者が「本日はこれで終わらせていただきます」と話し、2人で迎えの車に乗り込んだ。

 司法記者クラブ幹事社は代表質問を用意していたが、それを投げかける余裕すらなかった。コロナ禍の中、ボビー容疑者がマスクを着けずに出てきたところを見ると、最初から顔を見せるだけでしゃべるつもりはなかったのかもしれない。

 ボビー容疑者の妻は逮捕翌日の17日、報道陣の取材に「長年、主人からのDV、嫌がらせに苦しめられてきた」と日常的に暴力を受けてきたと訴えた。この「長年」が、どれくらいの期間を指すかは不明。果たして夫婦関係の実情はどうだったのか――。

 ボビー容疑者は1999年に日本人女性と国際結婚。2男3女の子だくさんパパでもある。

「もともとは愛妻家として評判でした。現在の個人事務所はボビーが代表、節税対策で奥さんが役員を務めています。ボビーが主役兼監督を務め、2013年に公開された映画のタイトルは『ムーン・ドリーム』ですが、実はこれ、奥さんが代表を務めた不動産会社の社名でもあったんです。ボビーが複数所有している豪邸も、不動産に詳しい奥さんの助言を聞いて決めたと聞きます」(親しい知人)

 一方、子供の留学のため、妻と2男3女は数年前からオーストラリアに滞在し、ボビーだけさいたま市の自宅で1人暮らしをしていた時期もあった。ボビーが日本―豪州間を行き来していることをテレビ番組で明かしたこともある。つまりそのころは別居していたわけだ。

「時期は不明ですが、奥さんと子供たちはさいたま市の自宅に帰ってきて同居していたようです。でも、新型コロナの影響で外出自粛が長期化し、巣ごもりで息が詰まったか、ボビーが奥さんに手をあげたみたい。過去(06年)にも暴行事件(当時所属の事務所で暴れる=不起訴)を起こしたように、激情家の一面もありますから」(同)

 DVは夫婦関係の破綻に直結する。ただ妻は、17日に取材に応じた際には、離婚の意思を確認する質問も飛んだが、答えなかった。自宅には18日も報道陣が詰めかけたが、前日とは打って変わってひと言も発することはなく、無言を貫いた。果たして真相は?