石田純一(66)、手越祐也(32)に続き、今度は人気俳優の山田孝之(36)と新田真剣佑(23)が、コロナ禍の“不適切言動”で炎上している。「文春オンライン」が20日に報じたもので、山田と真剣佑は、知事の来県自粛呼びかけを無視して沖縄県に旅行に出掛けていたという。両者の所属事務所は事実と認め、謝罪。同行した女性モデルのNiki(23)も同日、ツイッターでわびた。欧米と違い、世間から“不要不急扱い”される日本の芸能界は、もっか「イメージ向上作戦」の真っ最中。その出鼻をくじく愚行に業界内からも怒りの声が飛んでいる――。

「この時期に勘弁して…という感じですよ!」

 そう吐き捨てるのは中堅芸能プロのマネジャーだ。人気俳優の山田と真剣佑が沖縄県に旅行に出掛けていたと文春オンラインが報じた。

 それによれば、山田は家族やモデルのNikiらを伴い、5月2週目から沖縄に滞在。真剣佑は女性と一緒で、山田はクルージングを楽しんだという。

 都内の感染拡大はピークアウトしたとはいえ、緊急事態宣言はいまも解かれていない。加えて沖縄は玉城デニー知事が先月26日にツイッターで「離島を含め医療体制も非常事態です。どうか今の沖縄への旅はキャンセルして受け入れ可能な時期までお待ち下さい」と呼びかけていた。それを無視してバカンスを強行するのだから、批判されるのも仕方がない。

 しかも山田は先月にも知人ら数人と、銀座の街をたばこをくゆらせ闊歩する姿をフライデーにキャッチされている。

「山田さんの所属事務所はもともと放任主義。なかでも稼ぎ頭の山田さんには、事務所関係者も強く出ることはできない。フライデーに記事が出た時もこれといったおとがめはなかったそうです」とはワイドショー関係者。

 ところが今回は違った。文春の取材に山田、新田の所属事務所は事実関係を認め、謝罪。ともに厳重注意したという。

 Nikiもこの日、ツイッターで「緊急事態宣言の中、私の軽率な行動により関係各所の皆様に多大なご迷惑をおかけし大変申し訳ございませんでした」とわびた。

 同様のケースで思い返されるのは、ジャニーズ事務所きっての遊び人で知られる「NEWS」の手越。ステイホーム週間の4月下旬に、通称「手越ガールズ」と呼ばれる美女軍団と飲み会を開催していたことが報道で発覚した。これまで数々のスキャンダルを起こしても実質不問にされてきた男が、今回は所属アーティスト76人が参加するコロナ対策チャリティー活動の期間限定ユニット「Twenty★Twenty」のメンバーから外されるという処分を受けた。

 新型コロナウイルスに感染し、12日に退院した石田も、感染前後に沖縄を往復したり、ゴルフに興じていたことが分かり、批判が殺到。石田は今も謝罪に追われている。

 こうして見ると、芸能界全体がコロナ禍での不適切言動にピリピリしていることがわかる。その理由について冒頭の芸能マネジャーは次のように証言する。

「欧米では芸術家に対する理解が深く、国が率先して彼らの生活を補償したが、日本は真逆。世間から不要不急扱いされ、国の支援も乏しい。このままでは大手事務所でも潰れるところが出てくる。それをはね返すには、エンタメがいかに人々の生活に大切かということを訴えていかねばならない。そして納得してもらえるよう芸能人は日々の振る舞いに気を付けなければならない」

 ぞんざいに扱われる芸能界は、もっか「イメージ向上作戦」の真っ最中。そのさなかに手越や山田、真剣佑がミソをつけたのだから、頭を抱えるのも無理はない。

「山田さんの記事を見て、また世間から『芸能人はろくなもんじゃない』と思われてしまうかもしれない。ちょっとした“気の緩み”かもしれませんが、彼らの行動は業界全体に深刻なダメージを及ぼしかねません」(別の芸能プロ関係者)

 多くのプロダクションが加盟する一般社団法人日本音楽事業者協会の会長を務める「ホリプロ」の堀義貴社長は、芸能界の存亡について一部メディアの取材に「八方ふさがり」「経済的にも精神的にも疲弊し、先の見えない状況」と危機感をにじませている。

 芸能人も“生活様式”を変えなければいけない時代になったようだ。