東京都知事選(5日投開票)のれいわ新選組の候補・山本太郎氏(45)が自らネーミングした政治家トリオ「NSC」が、有権者から漫才トリオと勘違いされてしまった。

 山本氏は2日、東京・新宿駅西口の小田急百貨店前で行った街頭演説会にゲストスピーカーとして駆け付けた国民民主党の馬淵澄夫衆院議員(59)、須藤元気参院議員(42)と壇上で並んだ際、「NSC。永田町スポーツクラブです!」と大声であいさつした。
 すると聴衆の一部に「NSCって、まさか3人で吉本興業の養成所に入ったの?」と勘違いされてしまった。それというのも、NSCとは、吉本興業の芸人養成所「吉本総合芸能学院」が有名だからだ。「ニュー・スター・クリエーション」の頭文字を取って通称NSCとして知られている。

 その後、マイクを握った須藤氏が「3人ともみんなマッチョ。マッチョ3兄弟で気合を入れていきたいと思います」と面白く話すと、3氏の吉本興業入りを疑う見方がさらに広がった。

 その場にいた50代女性は「やっぱり、都知事選が終わったら3人で吉本興業に入って漫才トリオをやるのよ」と本紙記者に話しかけてきた。

 街頭演説後、取材に応じた山本氏は、本紙の「NSCの意味は何か? 吉本興業ですか」との問いに、「NSCですか。永田町スポーツクラブの意味ですよ。頭文字を取ったんです。なんかカッコいい響きかなと思って言ったんですが、分かってもらえませんでしたか…。吉本? 違います、違います」と額に汗を流し説明した。

 須藤氏は元格闘家。馬淵氏は趣味の筋トレでも知られる。選挙戦も残りわずかだが、永田町のNSCが再び合体することが予想されている。