〝レジェンドこわもて俳優〟の石橋蓮司(78)が3日に都内で行われた主演映画「一度も撃ってません」(阪本順治監督)の公開記念イベントに出席した。

 石橋にとっては18年ぶりの主演作。ハードボイルドチックなコメディーを演じているが、新型コロナウイルス禍で4月24日の公開日が延期になっていた。

「こういう状況下で劇場に来てくださるお客さんには本当に感謝です」とあいさつした石橋は、その後、来られなかった豪華共演者たちとの電話トークに突入。特に佐藤浩市(59)との掛け合いは秀逸のひと言だ。

 電話がつながるなり「もしもぉ~し⁉」と気の抜けた声で応答する佐藤に、石橋がダメ出しするや、計ったかのようなタイミングで佐藤の電話が切れて会場中が大爆笑。

 再びつながって、佐藤が「はいはい、石橋蓮司さんを褒めればいいんですよねぇ~?」などと軽口を叩くと、石橋は「俺はお前んとことは3世代(父・三國連太郎さん、息子・寛一郎)も付き合ってるんだぞ。気をつけろよ、ネタはいっぱい持ってるんだぞ⁉」と〝脅迫〟して、こちらも負けじと爆笑をさらった。

 この日、ようやく公開を迎えた同映画だが、やはり気になるのは興行収入だ。
 関係者は「劇場によるが、今は5割減から7割減の客数で上映している。興行収入が減るのはやむを得ない状況」と表情は冴えない。だが、光明がないわけでもないという。

「コロナで上映される本数自体が減っている状況。興行成績次第では上映期間の延長もあり得る」(前出の関係者)

 この日、電話出席した共演の桃井かおりが「人数が入れない分だけ、上映期間を長くするよう映画館を脅しておいてください!」と笑わせたが、石橋の〝こわもて効果〟で上映期間延長を勝ち取れるか。