踏んだり蹴ったりだ。今月5日の都知事選、北区補選で惨敗を喫した立憲民主党が新たな災難に見舞われた。

 同党の福山哲郎幹事長(58)は10日午後、立民の党本部(東京都千代田区)に爆破予告メールが来ていたことを明らかにした。予告メールは7日に党本部のアドレスに届き「党本部に仲間たちと爆弾を3個設置しちゃったよ。10日午後に爆破する」と書かれていたという。

 差出人の名前もあったが、真偽は不明。福山哲郎幹事長は国会内で開いた会見で「大変卑劣な行為であり、民主国家として許せない」と怒りをあらわにした。

 警視庁麹町署は発信元などを詳しく分析し、威力業務妨害容疑などを視野に捜査中。党本部はピリピリムードに包まれており、外では警察官が警備に当たっている。

 立民といえば、先の都知事選で元日本弁護士連合会の会長を務めた宇都宮健児氏(73)を応援したが、東京都の小池百合子知事(67)にトリプルスコアをつけられて惨敗。〝女だらけの北区補選〟では、同党副代表・蓮舫氏(52)や元「モーニング娘。」の市井紗耶香氏(36)が、〝筆談ホステス〟こと斉藤里恵氏(36)の応援に入り話題を集めたが、自民党の山田加奈子氏(49)に惜しくも敗れ、次点という結果に終わっている。

 立民関係者は「警察の方が党本部内を捜査してくれた結果、不審物は出てきませんでした。(党本部の)職員は避難せず、緊張感を持って通常の勤務を行っています」と話している。