「鬼滅の刃」ブームが止まらない。「劇場版『鬼滅の刃』無限列車編」の興行収入は、8日までで204億円に達した。「鬼滅の刃」に否定的な意見を許さない“キメハラ”、関連商品が多いため買いすぎてしまう“鬼滅貧乏”といった現象も発生。「2020ユーキャン新語・流行語大賞」の候補30語にも入った。

 そんな状況で、世にも不思議な鬼の面が見つかった。「カッパのミイラ」「まばたきする人形」「ユリ・ゲラーの弟子が折ったスプーン」など、数々の珍奇なグッズを収集しているオカルト評論家の山口敏太郎氏が入手したものだ。

 その鬼の面は不気味なことこの上ない。“鬼殺隊”のような組織に狩られた鬼なのか? その後、干からびてミイラのようになったのか?

 山口氏は「この面は、木の切り株を鬼の顔に見立てて作られた木彫りの面のようです。枝の部分を磨き上げ、見事にツノにしています」と説明する。
 人工物の可能性が高いようだが、やはり鬼というのは恐怖の対象だ。

 山口氏は「人々はかつて鬼という存在を畏怖し、時に鬼神としてあがめました。力が強いことは恐怖の対象であると同時に、信仰の対象とみなされた時代があったのです。その鬼の力と同化するために、人々は鬼の面を作りました。ひ弱な人間が鬼の面をかぶることで、人間とは違う超自然的な力を身に付けると推測されたからです」と言う。

 それにしても、いまだ続く「鬼滅の刃」ブームはすさまじい。

 山口氏は「このタイミングでこの面が世に出ることは、何やら偶然のような気がしません。鬼というものは、人間の心の闇の部分が表に出てきたものなのかもしれません」と指摘している。