平穏に終わるはずがなかった――。素人異種格闘技戦「hatashiai」(19日、東京・新木場1stRING)で、都知事選に出馬したスーパークレイジー君こと西本誠氏(34)が迷惑系ユーチューバーのよりひと(28)とメインイベントで激突。両者のセコンドが入り乱れる〝場外バトル〟に陥り、警察が出動する騒ぎになった。

 当初予定していた迷惑系ユーチューバーのへずまりゅう(29)の出場辞退を受け、代わりに指名されたのが、よりひと。総勢20人近い応援団を引き連れ、リングインしたものの、ゴングが鳴るや、リング下に引っ込み、代わりに応援団が次々と西本氏に襲い掛かった。

 これにマジ切れした西本氏やセコンド陣が応戦。すぐさま試合はノーコンテストとなったが、リング上だけでなく、場外でもバトルロイヤルさながらの乱闘劇が繰り広げられた。

 よりひとが「まじめにやるわけねーだろーが!」と叫ぶと、西本氏はさらに激高。「妨害して帰るなんて、許されるのか。カネ(入場料)かけて、来た人がいるんだぞ!」と怒りが収まらない。

 すると、セミファイナルのセコンドで来場していたN国・立花孝志党首(53)まで「よりひと! お前のことは知らんけど、スポーツなめんの、ええ加減にせえよ!」と参戦。よりひとに事情を説明するよう求めた。

 結局、よりひとが顔面を負傷したことを考慮し、1分1ラウンド、西本氏は攻撃なしの「特別ルール」で急きょ再試合に。西本氏の判定勝ちで、なんとか興行の体裁は保ったが、西本氏は納得がいかない。

「最初から試合をやるつもりがなかったのか?。騒いで再生回数上げるためか? どこまで迷惑かけるんだ!」と一喝。

 今回の乱闘劇は運営側との〝伝達ミス〟によって起きてしまったという。よりひとは事前に運営側に〝襲撃シナリオ〟を報告していたが、西本氏側は把握していなかった。

 最後はよりひとも「皆様、すいませんでした」と謝罪したが、後味は悪い。会場には救急車が呼ばれ、警察も出動。双方が事情を聴かれたが、〝事件〟に発展することはなかった。