米スポーツ専門局「ESPN」は9日(日本時間10日)、6月にメキシコで世界王者3人が登場する試合が開催される見込みだと報じた。元WBC世界バンタム級王者の“悪童”ルイス・ネリ(25=メキシコ)のノンタイトル戦も予定されているという。

 ESPNによれば、メキシコでは6月から毎週土曜日に無観客で試合が開催されるという。ただし海外からの入国制限に伴って出場選手はすべてメキシコ人になり、王座はかけられない。

 6月6日に“先陣”を切るのは、WBO世界スーパーバンタム級王者エマヌエル・ナバレッテ(25)。20日には2017年8月に、当時のWBC世界バンタム級王者・山中慎介氏(37)にKO勝ちして王座を獲得したものの、翌年3月の再戦では計量オーバーで失格となったネリが、19歳の選手と対戦する。

 さらに27日には、過去に三浦隆司氏(35)に判定勝ちしたこともあるWBC世界Sフェザー級王者ミゲル・ベルチェルト(28)と、WBO世界ライトフライ級王者エルウィン・ソト(23)が登場する。

 米国では9日(日本時間10日)にフロリダ州でUFCが再開され、ボクシングプロモーター最大手のトップランク社も6月からの興行再開を模索(いずれも無観客)するなど、徐々に動きが出始めている。