“炎の飛龍”藤波辰爾(66)率いるドラディションが27日、都内で会見を行い、4月の2大会の対戦カードを発表した。

 4月17日の東京・後楽園ホール大会で藤波は、天山広吉(48)、小島聡(49)とトリオを組み、グレート・ムタ、白使、KAZMA SAKAMOTO(37)組と6人タッグで対戦する。武藤敬司(57)の化身、ムタの印象を問われた藤波は「(1991年9月23日の新日本プロレス横浜アリーナ大会、2017年7月26日のマスターズ後楽園大会で)前に戦ったことがあるんですけど、つかみどころがない。ベースはしっかりしたものを持っている」と警戒感を口にした上で「ドラディションは年に春と秋の2大会なので、お客さん、ファンが満足する大会を提供したい」と意気込んだ。

 同19日の大阪南港ATCホール・Cホール大会では「今回は大阪を大変重要視した」と藤波、武藤、越中詩郎(61)VSヒロ斉藤(58)、天山、小島組の6人タッグ戦が実現。さらに、スペシャルレフェリーとして「黒のカリスマ」こと蝶野正洋(56)の“参戦”も決まった。

 蝶野は書面で「今回はドラディション様からのレフェリーの要望を了解したいと思います。前回の私のレフェリングが、高く評価されたことに感謝します」とコメントした一方で、日本中で新型コロナウイルス感染が拡大していることから「私がレフェリングする試合においては、選手は試合でのマスク着用を検討したい」と付け加えた。

 新型コロナ感染拡大の影響で、政府が今後2週間は大規模イベントの自粛を求める方針を決めたことで、盟主・新日本プロレスが来月15日までの興行を中止するなど、プロレス界にも波紋が広がっている。藤波は「プロレス界においても無視できない。ただ、ドラディションにおいては4月大会ということで、とりあえず今の状況の中では、開催する予定で準備を進めている」と話した。