全日本プロレスのアジアタッグ王者ジェイク・リー(31)が、V5戦(23日、東京・後楽園ホール)を皮切りに再浮上を狙う。

 挑戦者に「ヤンキー二丁拳銃」木高イサミ(38)、宮本裕向(37)組を迎えることについて「何ごとも動いてみるもんだと思いました。おかげでこのタイトル戦が生まれましたから」と胸を張る。2月のプロデュース興行で、同王座を保持するパートナーの岩本煌史(29)が木高を下したことで今回のカードが実現したからだ。

 ヤンキー二丁拳銃は2015年11月に第98代王者として君臨。近年は全日マットから遠ざかっていただけに「そんなタッグチームに興味を持ってもらえるのは正直うれしい」と笑顔を見せる。一方で「2人にいい試合をして勝てば、俺たちとベルトの価値もさらに上がることになるので。そうすればこの先はより一層、いろんな動きができるようになると思う」と野心をむき出しにした。

 シングルプレーヤーとしてのジェイクは、宮原健斗(31)の3冠ヘビー級王座に連続挑戦して敗れたまま。巻き返しのために肉体改造もスタートさせた。「体を大きくするウエートトレーニングは今は最低限にしてます。それよりも不安定な場所での片足スクワットとか、バランスボールの上での運動とかバランスを重視しています。急停止と急発進を繰り返せる体になること。そのために柔軟性とバランスが必要なんです。理想はタコの動き」。マット界を代表する名コンビを踏み台にできるか。