全日本プロレスの“大巨人”石川修司(44)が、戦いの場を失ったプロレスラーの受け皿をつくる。緊急事態宣言が解除されたとはいえ、まだまだ油断できない状況で、石川は「練習は密を避けてやっています。人がいない時に道場で体を動かしたり、夜中に走ったり」と工夫しながらコンディション維持に努める。

 通常興行が開催できない中でも動画配信サイト「全日本プロレスTV」などで無観客試合の配信を続けており「私自身も新しい時代に対応できる人でいたい。テレビマッチしかない状態でもできる、新しいビジネスを模索しています」と語る。そんな大巨人がかねて掲げる目標が、世界タッグ王座を持つ相棒で、3冠ヘビー級王者でもある諏訪魔(43)との「究極の5冠戦」実現だ。

 しかし「諏訪魔さんとは『5冠戦は、お客さんが入った状態でやろう』と約束したんで。お客さんが入る状態になるまで世界タッグを防衛し続けないといけない」と、当面はV2に成功しているタッグベルトの防衛に専念する。気になる今後の防衛ロードについては「刺激的な対戦相手とやっていきたい。他の団体で、なかなか試合ができない選手もいると思うんです。でも、うちなら無観客試合がある。もし俺たち暴走大巨人に勝てると思う人がいたら、アピールしてきてほしい。今はチャンスでもあると思うので」と呼びかけた。あの手この手で王道マットに刺激を与え続ける。