ドラゴンゲートで開催中のシングルナンバーワン決定戦「KING OF GATE」Cブロック1回戦でシングル初黒星を喫したストロングマシーン・Jが肉体、いや“機械改造”に成功だ。

 5月17日の配信マッチでEita(28)に敗戦。昨年12月にBen―Kと引き分けて以来のシングル2戦目だったが「負けることに対して経験がなかったので、3カウントを取られた絶望感がすごかった」と振り返る。敗者復活戦の存在も忘れるほどのショックだったという。

 ただ6人タッグのトライアングル王者(パートナーはBen―K、ドラゴン・ダイヤ)として、気持ちはすぐに切り替えた。「コロナで防衛戦ができずに持っている状態だが、熱が冷めないように、体を大きくしたりとか、次の戦いに向けてできることをやっている」ときっぱり。体をつくり直し、新型コロナウイルス禍前より10キロほど体重が増えたという。

「もう一日中、トレーニングしてるので。今は何するにも道場のみんなと一緒にやってて、絆が深まった。会話する時間も増えたんで、これが例えば試合の時とか、新しい連係が生まれるきっかけになるんじゃないか」とコロナ禍の思わぬ恩恵にもあやかった。

 その分、通常開催での試合再開を願う気持ちも強まっている。「無観客試合に変に慣れてきたが、やっぱり通常の試合の映像を見ると、すごいビッグマッチに感じる。応援してくれる人がいるからこそ発揮される力とか、ひらめきとかあると思うので、早く各地に元気な姿を見せたい。ギギギ!」とほえた。ひと回り大きくなった昨年度の東京スポーツ新聞社制定「プロレス大賞」新人賞受賞者に注目だ。