新日本プロレスの小島聡(49)が、2月22日の後楽園ホール大会で引退する中西学(52)への“恩返し”を誓った。第3世代として、ともに戦った盟友の引き際について「報告を受けていたんですが、実際の発表を見ると実感してしまうというか、ショックでしたね。センチメンタルな気持ちにはなりますけど、永遠というものはないんだなと。プロレスラーでいられる時間を大事にしたいと思いました」と複雑な心境を吐露。決断を尊重しつつも、寂しさをにじませた。

 天山広吉(48)との「天コジ」のイメージが強い小島だが、1997年5月に初めてIWGPタッグ王座を獲得したパートナーは中西だった。また若手時代に橋本真也さん(故人)のいたずらで寮の部屋に約200匹のセミをばらまかれた際には、昆虫嫌いの小島の代わりに片づけてくれた恩もある。「『なんでワシが…』とか言いつつ、1~2時間くらいかけて。生きたセミですよ。心優しき男なんです」と振り返る。

 だからこそ引退ロードでは、全面協力を約束する。2月9日大阪城ホール大会では第3世代カルテット(中西&天山&小島&永田裕志)の結成が決定済みだが、未定の引退試合のカードも含めて共闘を志願する。「もちろん中西さんの気持ちを一番尊重するのが大事です。でも俺たち第3世代、組んでも戦っても何でもできる。何なら(引退試合を)2試合戦ったっていいんじゃないか」と呼びかけた。

 名古屋大会(13日)では6人タッグ戦に出場し、19日後楽園大会で挑戦するCMLL世界ヘビー級王座(王者ウルティモ・ゲレーロ)を奪取した暁には中西と防衛戦を行うプランも披露。最高の花道を用意する。