2月1日の新日本プロレス北海きたえーる(札幌市)大会でNEVER無差別級王者・後藤洋央紀(40)に挑戦する鷹木信悟(37)が、同王座の全面無差別化を予告した。同門の内藤哲也(37)がIWGPヘビー級&インターコンチネンタル王座の2冠王者に君臨している状況下において、NEVER奪取の暁には独自路線を開拓する。“ザ・ドラゴン”が描く青写真とは――。

 新日本プロレス参戦から約1年4か月にして巡ってきた初のシングル王座戦。鷹木は「これまでのどの試合よりも気合入ってる。NEVERに魂を吹き込みたい」と闘志を燃え上がらせた。

 後藤は内藤の持つ2冠王座を標的に「3冠」の最短距離を狙っている。もちろん鷹木も最終的には業界の頂点を目指しているが「ナンバーワンがIWGPならNEVERはオンリーワンを目指せばいい」とまずは独自性の確立を目指す。「魂を吹き込むという意味では歴代王者と片っ端からやってもいい。あと俺はかねて『無差別級』って言葉を使ってきた。階級やキャリアは無差別ということで(昨年のスーパージュニア決勝で敗れた)ウィル・オスプレイにはまだ借りを返してないし、SHOや(トーア)ヘナーレのような熱い人間と魂のぶつかり合いをやりたい気持ちもある」と豪語した。

 さらに無差別化は階級や国籍だけにとどまらず、他団体所属選手にも門戸を開くことも視野に入れている。「俺ももともと外(ドラゴンゲート)から新日本に来た人間だから。外の人間が挑戦できるようになればベルトの幅も広がるだろうし」と目を輝かせた。

 自由度の高いベルトだけに挑戦者の“対象年齢”も問わない。鷹木は「1・4(東京ドーム)の第1試合ではドラゴンの大先輩も出ていたしね」。獣神サンダー・ライガーの引退試合で約12年ぶりに新日プロ参戦を果たした藤波辰爾(66)までターゲットに挙げて「過去に何度か戦ってるけど、シングルはないし、飛龍対決しても面白いかもね。決まった暁には、2月2日に古希を迎える天龍(源一郎)さんに立会人をお願いしたい」と言い放った。

 決戦地・札幌入りした際には、空港で待っていたファンが内藤に「応援してます」と声をかけ、すぐ後ろの鷹木は無視したため「俺のことは応援していないのか…」とボヤく一幕も。これが2冠王者と一挑戦者の格差なのかはともかく、北の大地で龍のごとく駆け上る第一歩を踏み出す。