新日本プロレス最高峰のリーグ戦「G1クライマックス」6日広島大会のBブロック公式戦で、SANADA(32)がザック・セイバーJr.(33)を下して2勝目を挙げた。

 過去に幾度も名勝負を繰り広げてきた両雄は、この日もテクニカルな攻防を展開。多様な丸め技と関節技の応酬で互いに一歩も譲らない。

 オコーナーブリッジを狙ったSANADAは、これを切り返され変型のネックロックで絞め上げられた。それでもこれを切り抜けてドラゴンスリーパーに捕獲すると、ザックを持ち上げて両足をトップロープに乗せ変型TKOを発射。最後はラウンディングボディプレスで3カウントを奪ってみせた。

 悲願の初制覇へ期待が高まる優勝候補の一角として臨んだG1で、まさかの開幕3連敗を喫した。それでも1日長岡大会でIWGPヘビー級&インターコンチネンタル2冠王者の内藤哲也(38)を撃破したことで勢いがつき2連勝。逆転優勝へ残り1戦も負けられないSANADAはいつも以上に気合いが入っているはずだが、いつも通りノーコメントで会場をあとにした。