夢の扉が開いた。ノアの天才・丸藤正道(40)と、ドラゴンゲートの鉄人・望月成晃(49)がGHCタッグ王座を奪取し、早くも東京スポーツ新聞社制定「プロレス大賞」最優秀タッグ賞に先行予約を入れた。5日のノア後楽園ホール大会は事前にカード発表がなく、テーマ曲が鳴るまでは誰が出場するか分からないサプライズ形式で開催された。メイン直前にタッグ選手権の開催がアナウンスされるや、超満員札止め1528人の歓声が大爆発。しかもこの時点で挑戦者組はまだ発表されていない。

 まず王者の潮﨑豪(37)、中嶋勝彦(31)組が登場。潮﨑は前夜にGHCヘビー級王座を奪取し、ノア史上3人目の2冠王に輝いたばかり。続けて丸藤、望月のテーマ曲が鳴り響くと場内の興奮はピークに達した。試合は17日に50歳の誕生日を迎える望月が、中嶋のバーティカルスパイクを巧みに丸め込んで頭脳的3カウント。悲願のノア王座を手中にした。

「これで最優秀タッグ賞は決まり。年末まで勝ち続けるから!」と天才が豪語すれば、望月も「東スポさんに予約入れときましょう。ベルトを持ってドラゴンゲートに行きますか」と呼応した。望月はオープン・ザ・ツインゲート統一タッグ王座決定トーナメント(パートナーはGamma)を控えており、タッグ2冠へ弾みをつけた格好。団体の枠を超えた黄金コンビが2020年、ノアとドラゲーのタッグ戦線で輝きを放ちそうだ。