“秘サク”あり。IQレスラーこと桜庭和志(50)が、10日放送回の「ノアTVマッチ」で初激突するグレート・ムタとの一戦に向けて自信をみなぎらせている。外出自粛下での宅飲み中も研究にいそしみ、いくつもの攻略法を編み出したという。これまで決して交わることのなかった「魔界」という世界観を打ち破ることができるか――。


 10日放送回で桜庭はドラゴンゲートの鉄人・望月成晃(50)とタッグを結成。丸藤正道(40)の化身とおぼしき魔流不死と手を組んだムタと対戦する。4月のTVマッチではムタの代理人を務める武藤敬司(57)と初対決し、貫禄の攻防を見せたばかり。試合後の桜庭は「でかいから腕を取るのは難しいんで、次に狙うなら脚か首ですかね。いつかシングルでも戦ってみたい」と再会を熱望していたが、さっそく化身である魔界の住人と遭遇することになった。

 ムタの印象については「好きです。かっこいいから。できれば10日はペイントで来てほしい。どちらかというとペイントの方が好きなんで。もしペイントで来たら(掃除用スポンジ)『激落ちくん』で落としてやりますよ!」と語り、挑発的なメッセージを送った。

 実はすでに魔界ワールドに対抗する策を用意している。「まずはムタを完全に寝技に引き込むことを狙います。寝技って地味に見えてすごく効くし、寝技なら簡単には反則できないから」。得意分野に持ち込むことで優位に立てると豪語する。

 また、最も警戒するのが代名詞でもある毒霧だ。新型コロナウイルスの飛沫感染が問題視される中での毒霧使用にムタは葛藤を抱えているとされるが(本紙既報)、対策に余念はない。「マスクをして試合をしちゃおうかなって。マスクしてれば毒霧も防ぐことができますから」。マスクといってもアベノマスクのことではなく、2000年5月のホイス・グレイシー戦など大一番の入場でかぶってきた、スーパー・ストロング・マシン風の「サクマシン」マスクのことだ。

 これだけで満足することもない。「まだ対策に改善の余地があると思うので、酒を飲みながらギリギリまで対策を考えたいと思います」と語り、自粛モードで一層長くなった自宅での晩酌時間を全てムタ対策に充てるという。もちろん毒霧を封印した際には火炎攻撃など一層危険な反則技を検討していることも察知しており「反則されたら僕も反則します。いくつか反則技も考えてあるんですよ、フッフッフ」と“禁じ手”の存在をちらつかせた。

「ムタは魔界の住人かもしれない。でも、こっちにはキン肉星の住人に知り合いがいるんです。ミノワマン。彼にもアドバイスをもらおうと思います」。注目の異次元対決は、カオスな空気が漂ってきた。