女子プロレス「スターダム」の林下詩美(21)が爆発寸前だ。2018年8月のデビューから快進撃を続け、同年度の「プロレス大賞」で新人賞を受賞。さらなる飛躍を期待された昨年は、ケガによる2度の長期欠場に見舞われ「思うように試合ができなかった」と振り返る。

 迎えた20年は新年早々、追い打ちをかけるようにうっぷんが膨れ上がった。新日本プロレスの東京ドーム大会(4日)の第0試合で組まれたスターダム提供試合(岩谷麻優&星輝ありさVS木村花&ジュリア)メンバーから“落選”したことだ。現地で試合を見届けた詩美は「小さいころから見ていた大きな舞台で、スターダムが試合をするっていうのは感動した」としつつも、「この舞台に立てていない悔しさが強くて、周りに感動して泣いてる人もいたけど、自分は悔しさの方が強くて泣けてきた」と胸中を明かす。

 一方で団体の「トップ4」入りへの気持ちを強くしたのは事実。「確実にスターダムは上がっていく。その中心にいられるよう、20年は私の年にしたい」と意気込む。そのためにも負けられないのが王者の星輝に挑戦する19日のワンダー王座戦(後楽園ホール)だ。13日の会見では王者の挑発から大乱闘に発展し「あの顔も、しゃべる言葉もイライラして、生理的に無理」と嫌悪感をあらわにした。「絶対に落とせない」と語気を強めた大器が、白ベルト初戴冠で巻き返す。