いったいどういう風の吹きまわしなのか…。女子プロレス「スターダム」のワールド王者・岩谷麻優(26)が、カリスマ・長与千種(55=マーベラス)から突如、魂を伝授された。

 2人には“遺恨”があった。入場時に使用するマスクを許可なくかぶり、挑発的な言動を発してきた長与に、岩谷も応戦。長与が愛弟子の彩羽匠(27)に授けた必殺技「ランニングスリー」(変型パワーボム)を無断使用した。すると、これを意気に感じた長与は2人が対面した池上本門寺の節分会(3日)で、強引にマスクをかぶせる暴挙を働いた(本紙既報)。

 6日に都内のスターダム道場を訪れた長与は、自らランニングスリーを指導するという謎の行動に出た。そして「(彩羽は)指導のことは知らない。見たら腹立つだろうね」と不敵な笑みを浮かべるや「マーベラスは岩谷ファンが多い。うまくいくことを願います。頑張ってください」と異例のエール。業界の盟主、スターダムに対しては明確な対立姿勢を示している。そこで彩羽らの嫉妬心をあおることで、奮起を促そうという狙いのようだ。

 まさに敵から塩を送られた格好の岩谷だったが、「抱えてから、さらにもう一回持ち上げることで投げやすくなった」と素直に感謝の気持ちを述べた。また、ディアナのエースSareee(23)とのV3戦(8日、後楽園ホール)に向けて「教えてもらったからには、絶対に試合で使って勝ちます」。女子プロ界の頂上対決をカリスマの代名詞で制するつもりだ。