フランス1部パリ・サンジェルマンに所属するブラジル代表FWネイマール(27)が今季残留を決断したと地元紙「レキップ」が報じた。今夏の退団を求めていたネイマールに対し、パリSGは移籍金2億2000万ユーロ(約256億円)を条件とする中、古巣のスペイン1部バルセロナや同1部レアル・マドリード、イタリア1部ユベントスと欧州ビッグクラブが獲得に乗り出すなど争奪戦に発展。動向が世界から注目されていた。

 しかし夏の移籍市場の締め切りとなる2日前、本命視されたバルセロナが、所属するフランス代表FWウスマヌ・デンベレ(22)とクロアチア代表MFイバン・ラキティッチ(31)の譲渡+金銭という最終提案をした。これをパリSGが拒否したことで、交渉は事実上の打ち切り。それを伝え聞いたネイマールも今夏の移籍を断念したという。

 同紙はネイマールが2000万ユーロ(約23億4000万円)のポケットマネーで移籍金の一部を負担する考えがあったとし「移籍が決まらない状況にブラジル人ストライカーは今季パリSGでプレーする決断をした。土曜日(31日)の夜、家族に(移籍を)打ち切ることを伝えた」と報じた。一方、今後は関係が悪化したパリSGとの和解が重要なテーマになるとしており、ネイマールの再起ロードが注目されそうだ。