オランダ1部フィテッセをわずか1か月半で電撃退団した元日本代表MF本田圭佑(33)の決断に批判的な意見が噴出している。

 本田は23日にツイッターを更新し「私は退団することを決めた。私はここに状況を変えるためにきたが、変えることはできなかった。そしてスルツキが退団した。そのことについては責任も感じている。だからここにいることはできない」などと書き込んだ。

 11月に、ロシア1部CSKAモスクワ時代の恩師レオニード・スルツキ監督(48)が率いるフィテッセに加入。しかし成績不振で指揮官が辞任すると「監督がいなくなったことで、ここにいる意味が半減している。当然ながら冬の移籍も頭の中に入れている」と退団を示唆していた。

 目標に掲げる東京五輪にオーバーエージ(OA)枠で参戦するため、今後の出場が不透明なフィテッセを離れる決意を固めたが、特に来年1月の移籍市場オープンを前に積極的に他クラブへ売り込みをかけるとみられる。

 すでに本紙昨報のスペイン移籍が浮上する中、今回の決断にネット上では「契約してくれたクラブなのに自分勝手」「ファンに失礼だ」「OAのためにステップアップ。フィテッセではできないのか」などと、東京五輪を優先して苦境のチームを投げ出したことへの不満の声も上がった。

 リスクを覚悟で退路を断った本田は再び新天地を探し出して、躍動した姿を見せられるか。