もうこの流れは止められない!? 新型コロナウイルスの感染が広がり続ける中で、国内外から五輪延期論が出ているが、本紙柔道評論の“元暴走王”も「黙っていられない!」とばかりに持論を展開した。

 先週末には日本オリンピック委員会(JOC)理事の“女三四郎”山口香氏(55)が、延期論をぶち上げた。柔道界の先輩でレジェンドの発言に、バルセロナ五輪男子95キロ超級銀メダルの“元暴走王”小川直也氏(51)も「(開催可否は)IOC(国際オリンピック委員会)が決めるべきもの」と前置きした上で「世の中が延期の流れになってる」と同調。「そういう意見が出るのは当たり前。どっかの国が入国制限とか、30日間外出禁止とかしているときに、五輪どころじゃないだろ」とばっさりだ。

 世論はもはや「延期」が大前提で「どれくらい延期するのか」に議論が移っている。もともと五輪に関して「みんなで盛り上がってみんなで見るもの」という考えを持つ小川氏も、世間の反応が大事だと力説する。プロレスラー時代にはハッスルポーズで世の中に発信し続けただけに「みんなに気持ちよく応援してもらうためには、世の中とリンクしていくしかない。“平和ボケ”してないで、もっと世界を見なさいよと言いたい」と言い切った。

 確かにこのまま開催に踏み切れば、世の流れやアスリートファーストの観点からも、“誰にも歓迎されない五輪”になる可能性が高い。「開催派」も世間との温度差は感じているはずだが…。