【どうなる?東京五輪・パラリンピック(69)】世界の壁を打ち破れるか。ブラインドサッカー男子日本代表が、来夏に延期された東京パラリンピックへ向けて、再スタートを切った。

 開催国枠で出場を決めている日本は、綿密な強化プランを組んできたかいあって各国の強豪が集結した昨年のワールドグランプリで4強入り。パラリンピックでの表彰台も見えてきたが、新型コロナウイルス禍で本番はまさかの1年先延ばし。日本代表の活動も約3か月間の自粛となった。高田敏志監督(53)は「延期によるメリットはほぼない」と唇をかんだ。

 しかし、チームは先を見据える。4月からは週3回1時間にわたってオンライン練習を実施。「一日はフィジカル系のトレーニング、もう一日はボールを使ったトレーニング。最終日は両方合わせたやつをやっていた」。6月10日以降は一部選手らがピッチ上での練習を再開。今後は段階的に人数を増やしていき、7月4~5日に強化合宿を行う予定だという。

 指揮官は再始動に向けて「やるべきことをやって来年はメダル、できれば金メダルを取りたい」と意気込んだ。