パラリンピック界の二刀流を目指す! 2018年冬季平昌大会・女子アルペンスキー座位で大回転の金を含む5つのメダルを獲得した村岡桃佳(23=トヨタ自動車)が大偉業に挑む。

 村岡は、夏季東京大会出場を夢見て、昨年5月から陸上100メートル(T54)に挑戦。当初は今夏まで陸上に専念し、その後は22年冬季北京大会に向けて、アルペンスキーの練習を再開する予定だった。

 しかし、夏季東京大会が1年延期になったことで、難題が浮上した。夏の大一番を終えたわずか半年後に冬季北京大会を迎えることになったのだ。それでも「欲張りなので、どちらもあきらめられなかった。両競技でのパラリンピック出場へ全身全霊を注ぎたい」と両競技の練習を並行して行うことを明言した。

 夏季冬季ダブル出場を果たすには、国際大会で両競技ともに好結果を残す必要がある。少なからず不安もあるというが「半年という短いスパンでパラリンピックに出場した人はいないと思う。私自身が第1号になれれば」と気合は十分。若きヒロインが新たな一歩を踏み出す。