GPシリーズ第6戦「NHK杯」(22日開幕、札幌市・真駒内セキスイハイムアイスアリーナ)でいきなり“渦中の人”となったのが浜田美栄コーチ(60)だ。モラハラ行為を受けたとして、関西大学アイススケート部の元監督でプロスケーターの織田信成氏(32)から1100万円の損害賠償を求めて提訴されたばかり。このため紀平陣営にはピリピリムードが漂った。

 紀平の練習をリンク脇で見守る同コーチは大勢のカメラマンのターゲットとなり、滑走順を決める抽選会場を出た際には多くの記者から取材を受ける一幕も。その人数は紀平を超える逆転現象さえ起きた。

 ただ、本紙の直撃にも「試合以外のことは話しません」ときっぱり。騒動に関しては“貝”に徹している。もちろんこれは、教え子の紀平に悪影響を与えないため。関大の広報によれば「浜田コーチへは連絡していますが、いまだに(21日現在)返答がありません」。“雑音”を完全にシャットアウトし、今大会に集中している。