大相撲7月場所(7月19日初日、東京・両国国技館)を控えた24日、大関候補の関脇御嶽海(27=出羽海)が報道陣の代表取材に応じた。

 5月の夏場所は新型コロナウイルスの影響で開催中止となった。御嶽海は1週間前から部屋の若い衆を相手にぶつかり稽古を開始する一方で、相撲を取る本格的な稽古はまだ再開していない。

 日本相撲協会は感染防止策として力士の出稽古を禁止。所属部屋には御嶽海以外に関取がおらず、稽古相手が十分ではないことも悩みの種だ。御嶽海は「早く出稽古を解禁してもらわないと。(関取が)1人というのはつらい」と胸の内を吐露。「モチベーションは難しい。場所がないというのを経験していない。どういう気持ちで待っていればいいのか」とメンタル面の不安も口にした。

 それでも、大関を目指す強い気持ちに変わりはない。ライバルの大関貴景勝(23=千賀ノ浦)と大関朝乃山(26=高砂)に番付で追い抜かされる一方で、中止となった夏場所の新番付では3場所ぶりに関脇に復帰。すでに優勝を2回経験しているプライドもある。

「この地位(関脇)は落ちたくない。関脇ですけど、場所を引っ張っていくつもり。2回も優勝している。プライドで相撲を取っているようなものだから」と意気込んだ。