競泳のコナミオープン初日(15日、東京・辰巳国際水泳場)、男子400メートル決勝で、リオ五輪金メダリストの萩野公介(25=ブリヂストン)は4分20秒42の4位に終わった。

 不本意な結果でショックが大きかったのか、レースを終えた萩野は取材エリアを一時“スルー”。クールダウン後に再び姿を見せて「(直後は)適切な言葉がたぶん出ないなと思って。なんかうそを言ってしまいそうだったので、それはダメだなと。ちゃんと自分の言葉を大切にしたかったので。すみませんでした」と説明した。

 東京五輪代表選考会を兼ねた日本選手権(4月1日開幕、東京アクアティクスセンター)に向けた最後のレースだったが、タイムが伸びなかった。「練習は順調だった」そうだが「自信を持って(レースに)臨んだけど、臨む前に怖くなってしまったり、泳ぎを見てもらったら分かると思うけど、いいところがなかった」と肩を落とした。

 昨年は同予選で自己ベストより17秒以上遅い4分23秒66を記録し、決勝を棄権。その後、休養を発表していただけに今回も計り知れないダメージを受けたかと思いきや「(昨年とは)ちょっと違う。1年前は何かえたいの知れないものというとあれだけど、今はどういったものか分かるし、何をすればいいか分かるし、全然違うものだと思う」と断言した。

 もがき続ける25歳は16日の200メートル個人メドレーにも出場する。「まずはそこで一本一本集中して全力で泳ぐということ」と静かに闘志を燃やした。