【カザフスタン・ヌルスルタン17日発】レスリングの世界選手権4日目、女子50キロ級は入江ゆき(27=自衛隊)が中国選手に敗れ、まさかの3回戦敗退。敗者復活戦にも回れず、同級での日本の五輪出場枠獲得を逃した。がぶり返しやスープレックスといった大技を食らい、必死に追い上げたがタイムアップ。「負けてしまって申し訳ない。大きいポイントをやってしまったのがダメだった」とうなだれた。

 国内では世界女王の須崎優衣(20=早大)、リオ五輪48キロ級金メダルの登坂絵莉(26=東新住建)がいる激戦区を制したが、世界の壁に阻まれた。五輪出場枠を逃したため、日本協会の規定で全日本選手権(12月)の優勝者が3月の五輪アジア予選に出場する。入江は「切り替えて次、全日本に向けて頑張りたい。勝負はどうなるかわからなくて、相手もたくさん練習している。それを上回るようなものを自分でつくっていきたい」と話した。